こんにちは。@junk0612です。
この記事は ESM アドベントカレンダーとは特に関係のないカンファレンス参加記事ですが、せっかくここを見に来たのならぜひついでに覗いていってください。アジャイル事業部メンバーに限らず、面白い記事がたくさん書かれています。
さて、12/15 と 12/16 に行われた RubyConf Taiwan に永和から @koic, @ima1zumi, @fugakkbn と4名で参加してきました。また、個人的には4回目にして初めてスピーカーとしての参加でした。いつもながら、旅費は全員会社負担です。そのため、今回はスピーカースポンサーとして会社ロゴが掲載できました。 今回はその裏側の部分を書いてみようと思います。
発表することにした経緯
8月下旬、RubyConf Taiwan チーフオーガナイザーの @ryudoawaru さんが仕事で日本に来るとのことで、個人的に交流があったので声がかかり、@koic と3人でご飯を食べに行きました。その場で、RubyConf Taiwan をオンサイトで開催する方向で動いていることを聞き、「プロポーザル出しませんか?」と誘っていただきました (@koic は隣でニヤニヤしてました)。たしかその場では、明確な発表のイメージができなかったので「いや〜ちょっと考えてみます〜」みたいな歯切れの悪い返事をした気がします。
ですがその後、大阪 Ruby 会議での発表を経て「この発表の英語版を発表すればいいかもしれない」と思いました。初めての英語かつ海外での発表なのでいくつか不安があったのですが、どれも解消できたからです。
- 内容を考えてから英語にするのは大変→内容は決まっているし日本語スライドもあるので、英語化だけに専念できる
- 発表時間が見積もりづらい→日本語で30分の発表だったので、英語化によるバッファが10分あると考えての40分とするのは妥当そうに思える
- 新しいネタを考えるのが難しい→聴衆がほとんど被っていないので、同じネタでも面白がってくれる
そんなわけで、プロポーザルを出すことにしました。内容が決まっていたので、わりとすんなり書けました。
発表まで
11月頭に発表者が公表されましたが、その時期は RubyWorld Conference に向けて準備中の時期でした。これが終わってからでも発表まで1ヶ月あることや、あまり大きなことはしていませんが一応スポンサー系の旗振り役をやっていたこともあり、RubyWorld Conference が終わるまではいったんそちらに注力することにしました。@ryudoawaru さんも参加していたほか台湾での日本人スピーカーが多く集まっていたので、集まって写真を撮りました。
#rubyconftw の日本人スピーカー勢(僕以外) pic.twitter.com/GzIxoky9rl
— Owaru Ryudo (@ryudoawaru) 2023年11月9日
毎晩飲み歩いたのが災いしたか、松江から帰ってきた日に重い風邪を引いて1週間寝込んでしまっていきなり暗雲が立ち込めましたが、ChatGPT による自然な英文への翻訳のおかげで (会社補助には本当に感謝しています)、無事スライドの英訳とトークスクリプトの作成を終わらせて台湾に向かいました。
到着後ホテルへのチェックインを済ませ、スライドの最初に仕込むネタのために永和区1に写真を撮りに行きました。翌朝永和豆漿大王2でも写真を撮って、準備を整えました。
発表
発表に使用したスライドはこちらです。
当初の予定通り、大阪Ruby会議での発表とほぼ同内容になりました。違いとしては、Lrama 独自の機能として Parameterizing rules を紹介したこと (@ydah_ さんお疲れ様でした)、Future Work が内部パーサーの Racc 化から IELR パーサーの生成に変わったことくらいで、あとは文章の配置や図のリファインメント程度です。
始まるまでは、トーク内容がニッチなのと裏番組が中国語の発表だったため、あまり聴衆は多くないのではと思っていましたが、実際にはたくさんの参加者に聞いてもらえてとてもありがたかったです。また、質疑応答では聴衆にいた @hsbt さん、@yui-knk さんにそれぞれ補足してもらったり代わりに回答してもらったりというありがたいことも起こりました。この場を借りてお礼申し上げます。
質問に答える Original Author #rubyconftw pic.twitter.com/iCQX2p3sO7
— ふーが (@fugakkbn) 2023年12月15日
発表以外のこと
RubyWorld Conference で一度痛い目を見ておきながら、今回も四日四晩飲み歩いてしまいました。ただ、少ない日本人参加者同士でつるんで飲んでいたため、RubyKaigi などでは意外と味わえない「特定少数と密度の濃い話を毎晩する」という経験ができたのは面白かったです。おかげさまでまたパーサーに詳しくなれました。
コロナ禍を挟みましたが、台湾は相変わらずリーズナブルで美味しいご飯がたくさんあるところでした。今年は久しぶりだったのもありあまり冒険はせず定番のものを食べたりお土産にしたりしましたが、次はいろいろ開拓していきたいなと思いました。
今回もとても楽しかったです。昔から通っていただけに、またオンサイトで開催されたこと、そしてそこで発表できたということも良かったなと思います。特にチーフオーガナイザーの @ryudoawaru さん、お疲れ様でした && 次回も楽しみにしています!
では、またどこかのカンファレンスでお会いしましょう。
永和システムマネジメントでは、Ruby とアジャイルソフトウェア開発を通じてコミュニティと成長したいエンジニアを絶賛募集しています。