ESM アジャイル事業部 開発者ブログ

永和システムマネジメント アジャイル事業部の開発者ブログです。

アジャイル事業部でオリジナルのプランニングポーカーデッキを作りました

イベントで配布するノベルティとして、オリジナルのプランニングポーカーデッキを作成しました。 RubyKaigi 2018のスポンサーブースで配布したので、すでに持っている方もいるかもしれません。 11/1, 2 に開催されるRubyWorld Conference 2018のスポンサーブースでもお配りいたします。 参加される方はぜひお立ちよりください。

今回は私たちが作成したプランニングポーカーデッキについて紹介します。

プランニングポーカーとは

プランニングポーカーはチームでユーザーストーリーなどを見積りを行うための方法です。 プランニングポーカーを使いチームで見積ることにより、チームメンバーでストーリーに対して議論することにより、 各メンバー間でどこまで何を行うストーリーなのか、やるべき事や落とし穴がないかなどの認識を合わせることを目的としています。

作成したプランニングポーカーデッキ

パッケージの表面は弊社のロゴ(?)になっていて、裏面はカードの内容とプランニングポーカーのやり方が書いてあります。 中のカードは0から8までのフィボナッチ数のカードと「?」、「空白」のカードの8枚6セットが入っています。 数字は見積りの値を出すときに、「?」は見積り時に分からないときに、空白はチームで決めたカードにない数字を入れて使うための予備カードです。

上記を1セットとして、チームメンバー1人に1セット配って使います。 今回作ったデッキは6人に配ることができます。

なぜ8ptまでなのか

よくあるプランニングポーカーデッキには1/2、13、20、100、∞といったカードが入っていたりします。そのためか、1デッキ4セットしかありませんでした。*1 私たちが見積る際は3から6人のチームという構成が多いため、1デッキだと足りないというケースがありました。 また、13以上はストーリーの単位が間違っていて分割できるか、着手できるほどメンバーが理解できていない状態であることが多いため、 ストーリーを考え直す必要があると考えています。 そのため、13以上の数字を使うことがないため、セット数を増やすようにしました。 そうは言ってもチームによっては1/2や13が使いたいということもあるかもしれないと思い、空白のカードを予備として追加しています。

プランニングポーカーのやり方

裏面に書いてある通りなのですが、大事なのは チーム全員で見積るということと、ポイントを出したときになぜそのポイントにしたかということが各々話ができるということです。 ポイントの理由は、「以前のxxと同様で、yyするからxxと同じ3ポイント」や「xxと同様なんだけど、yyはxxよりパターンが多いので、8ポイント」といった会話ができるとよいと思っています。 このような会話により、他のチームメンバーが見落していたことなど認識のずれを見積り段階で擦り合わせることできます。

まとめ

私たちが行うプランニングポーカーに合わせて使いやすいように0から8までの6セット入ったオリジナルのデッキを作成しました。 RubyWorld Conference 2018のスポンサーブースに来ていただければ、手に入れることができるので、 ぜひ皆さんも手にとって、チームでの見積り時に役立ててください。


永和システムマネジメント アジャイル事業部では、アジャイルな見積りと計画づくりを一緒にしていくメンバーを募集しています。

www.wantedly.com

*1:パッケージの大きさが決まっているため、パッケージに入れられるカードの枚数はおおよそ53枚までしか入れられない

Rails / OSS パッチ会 2018年10月のお知らせ

Rails / OSS パッチ会を2018年10月26日(金)に開催します。

この会をひとことでいうと、日頃のお仕事で使っている Rails をはじめとする OSS への upstream にパッチを送る会です。

会には RubyRails のコミッターである顧問の a_matsuda もいますので、例えば Rails に送るパッチのネタがあるけれど、パッチを送るに適しているかの判断やパッチを送る流れが悩ましいときなど a_matsuda に相談して足がかりにするなどできます。

前回の活動成果は以下でした。

koic: RuboCop

github.com

mtsmfm: Rails

github.com

sue445: Fog::Aws

github.com

詳しくは sue445 さんのエントリをご覧ください。

sue445.hatenablog.com

unasuke: Rabbit

github.com

wilf443: Bundler

github.com

y-yagi: Travis CI

github.com

yahonda: Rails

github.com

yensaki: RuboCop

github.com

開催時間は 17:00-19:00 となりますがご都合のあう方はぜひご参加下さい。特に募集ページなど設けませんので、興味のある方は永和システムマネジメントの神田オフィスまでお越し下さい。

agile.esm.co.jp

終わった後は有志で懇親会などあるかもしれません。

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Rails / OSS パッチ会 2018年9月のお知らせ

Rails / OSS パッチ会を2018年9月12日(水)に開催します。

この会をひとことでいうと、日頃のお仕事で使っている Rails をはじめとする OSS への upstream にパッチを送る会です。

会には RubyRails のコミッターである顧問の a_matsuda もいますので、例えば Rails に送るパッチのネタがあるけれど、パッチを送るに適しているかの判断やパッチを送る流れが悩ましいときなど a_matsuda に相談して足がかりにするなどできます。

開催時間は 17:00-19:00 となりますがご都合のあう方はぜひご参加下さい。特に募集ページなど設けませんので、興味のある方は永和システムマネジメントの神田オフィスまでお越し下さい。

agile.esm.co.jp

終わった後は有志で懇親会などあるかもしれません。

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学生向け RubyKaigi 2018 招待ツアーを行いました

終了して 2 ヶ月たってしまいましたが、5/31 - 6/2 に開催された、RubyKaigi 2018 に 3 名の学生を招待しました。

https://esminc.doorkeeper.jp/events/73118

招待の内容としては、以下の費用を補助するというものでした。

  • RubyKaigi 本編の参加チケット
  • RubyKaigi 公式パーティーの参加チケット
  • RubyKaigi 会場までの往復の交通費
  • RubyKaigi の開催期間の宿泊代(前泊、後泊を含む)

今回の企画には、14 名の応募があり、そこから抽選で 3 名の学生を採用としました。

応募の際に RubyKaigi に参加したいと思ったきっかけや動機を書いていただきました。 私は抽選をした後に読んだのですが、みなさんとてもモチベーションが高く、抽選前に読んでいたら全員に補助を出したいと思ってしまうぐらいの内容でした。

今回は、2 名の方から参加レポートをいただくことができました。 レポートのフォーマットや提出方法は、特に決めず個人のブログでも OK ということにしておりました。 そのため、一人は個人ブログに、もう一人は別途テキストでいただきました。

まず、ブログに書いてくれた方の記事は以下で読めます。

Ruby歴1年の文系大学生がRubyKaigi2回目に行って感じたこと

つぎに、テキストで書いてくれた方の内容を転載します。

【RubyKaigi2018に参加して】
今回、5/31~6/2に仙台で開催されたRubyKaigiに参加してきました。
関西在住の私が参加するには、金銭的な面で厳しいものがあったのですが
永和システムマネジメントさんの学生招待プログラムを利用させていただくことで、
今回初めてRubyKaigiに参加することができました。


【初心者の私が、なぜRubyKaigiに参加しようと思ったのか】
私は大学で生物を専攻しており、プログラミングとは関わりのない生活を送っていました。
そんな中、子供が好き、教えるのが好きという理由から
小学生のためのプログラミングスクールでアルバイトをはじめました。
これが私の人生の分岐点となり、
プログラミングに興味を持った私は、
来年からはwebエンジニアとして働くことが決まりました。

それにあたりRubyをの勉強を始めたのですが、
偶然にも、この学生招待企画を見つけました。
実際にRubyを書いて活躍されている方と関わることで、
多くの刺激を受けることができるのではないかと思い、参加を決めました。


【RubyKaigiは想像通り、難しかった】
今回、私は2日間しか参加できなかったのですが、様々な方の発表を聞いてきました。
一言でいうと、とても難しかったです。

Rubyを勉強し始めたばかりの私には分からない言葉も多く、理解できたものもわずかでした。
自分の開発に取り入れるなんて、今の私には到底無理です。
しかしこれらの発表から、
私は「Rubyの奥深さ、秘めた可能性」を感じました。
何が?どこが?と詳しくは言えませんが
とにかく、
「Rubyってなんかすごい!!!!」
と感じました。

(ちゃんと具体的に話せるように、勉強しないといけないなとつくづく思います。)


【Rubyのコミュニティ】
また今回、いかにRubyが人気な言語であるかを感じました。
RubyKaigiのために、日本中、世界中からわざわざ足を運んでいる方が大勢いるということ。
そして2006年から毎年開催しているという背景には、
たくさんのRubyを愛する方々の努力や思いがあるのだろうなと感じました。

今回RubyKaigiであった方とお話をさせていただいていると、
RubyKaigi後のドリンクアップが楽しいんだよ!とか、2次会にいかないともったいない!
という声を聞かせていただきました。

Rubyを学んでいくと、ただコードが書けるようになるだけではなく、
たくさんのRubyistさんがいる大きなコミュニティに参加する
ということなんだなと思いました。
とはいっても、
初心者でRubyの知識乏しい私が、一人で乗り込むには少し敷居が高かったです。
学生1人で、誰にどう話しかければいいのだろう。。
と不安に思うのと同時に
Rubyをもっと勉強してこのコミュニティに参加してみたい!!!
Rubyの良さをもっと知りたい!!!
と強く思いました。

そして、英語もっと学ぼう、、と思いました。
ぜひ自分のコミュニティも海外まで広げたいですね!


【実は、心残りがあります。】
RubyKaigiでの心残りはドリンクアップに参加できなかったことです。
今回、Rubyのコミュニティを拡大したい!という意気込みだったのですが
先ほども述べた通り、実際にお話をするとなると
話について行けなかったらどうしよう、とか
場違いだ、と思われてしまうのではと疑心暗鬼になってしまい、
一歩を踏み出すことができませんでした。

わざわざ仙台まで来たのに、と大きな心残りとなってしまいました。


【最後に】
RubyKaigi、不安がたくさんありました。心残りもあります。
しかし、とてもわくわくすることができた2日間でした!
これからRubyの世界に足を踏み入れて、
自分がどんな風に成長していくのか、どこまで成長できるのか
将来が楽しみになりました!

また、Rubyをもっと学びたい!極めたい!と改めて強く感じました。
もっと技術力をつけて、次は1人のエンジニアとして堂々と参加したいですね!
その時には、今とは大きく異なった感じ方ができるのでは、いや絶対そうだろうなと思っています!
Rubykaigi、必ずリベンジしたいと思います!!
その際には、学生をRubyistを繋ぐ存在でありたいですね。

社会人になってからではなく、学生の間にこのような貴重な体験ができるのは
本当に恵まれているなと思いました。
RubyKaigiに参加できて、本当に良かったです!
永和システムマネジメントさんに感謝しております。


長くなりましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

最後になりますが、今回開催しての感想です。 正直、無事この企画を行えて良かったと思います。企画ができてから、RubyKaigi までの時間が短く、勢いでやったところがあるため、無事終わるかが不安でした。 反省点としては、初めてなこともあり、学生さんに対して金銭面以外のサポートに気を遣えなかったという点です。次回以降行うことがあれば、その点を意識していければなと考えています。

今回は、いろんな方の手助けによって、実施できました。本当にご協力ありがとうございました。 これからも、次の Rubyist たちの支援になるようなことを行っていきたいと考えています。

Rails / OSS パッチ会 2018年8月のお知らせ

Rails / OSS パッチ会を2018年8月10日(金)に開催します。

この会をひとことでいうと、日頃のお仕事で使っている Rails をはじめとする OSS への upstream にパッチを送る会です。

会には RubyRails のコミッターである顧問の a_matsuda もいますので、例えば Rails に送るパッチのネタがあるけれど、パッチを送るに適しているかの判断やパッチを送る流れが悩ましいときなど a_matsuda に相談して足がかりにするなどできます。

開催時間は 17:00-19:00 となりますがご都合のあう方はぜひご参加下さい。特に募集ページなど設けませんので、興味のある方は永和システムマネジメントの神田オフィスまでお越し下さい。

agile.esm.co.jp

終わった後は有志で懇親会などあるかもしれません。

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Rails / OSS パッチ会 2018年7月のお知らせ

Rails / OSS パッチ会を2018年7月19日(木)に開催します。

この会をひとことでいうと、日頃のお仕事で使っている Rails をはじめとする OSS への upstream にパッチを送る会です。

会には RubyRails のコミッターである顧問の a_matsuda もいますので、例えば Rails に送るパッチのネタがあるけれど、パッチを送るに適しているかの判断やパッチを送る流れが悩ましいときなど a_matsuda に相談して足がかりにするなどできます。

開催時間は 17:00-19:00 となりますがご都合のあう方はぜひご参加下さい。特に募集ページなど設けませんので、興味のある方は永和システムマネジメントの神田オフィスまでお越し下さい。

agile.esm.co.jp

前回のパッチ会で rails/rails リポジトリの master に入ったコミットは以下です。

github.com

github.com

前週の 7月14日 (土) に開催される Rails Developers Meetup 2018 Day 3 Extreme で熱が高まった場合など気軽にお越しください。

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とちぎテストの会議05に参加してきました

こんにちは @color_box です。 とちぎテストの会議05(通称とてか)に参加してきたのでその報告をします。

d.hatena.ne.jp

アジャイル事業部からの参加者は@color_box, @koic, @m_pixy,@swamp092, @takkanm の計5人。

うち@koic, @takkanmの二人が登壇しました。

当日の会場の様子 f:id:color_box22:20180604005604p:plain

会議は大きく分けて2つに分かれており、 事前に申し込んだ人が一人10分程度の持ち時間でテーマに沿って何かを話す一般講演と、事前に内容がある程度決まっている企画公演の2つで構成されています。

企画公演は二部に分かれており、一部はテストに関するパネルディスカッション、二部は「あのチーム」で使われているフレーズやノウハウに関する話でした。

(「あのチーム」とは企画公演のパネルディスカッションで壇上に上がっていた@m_sekiさんや、企画公演の司会進行を努めていた@miwa719さんが所属しているチームのことだそうです。)

企画公演ではTDDを取り巻く変化の流れ(実装の追認でしかないようなテストからゴールを先に示すようなテストへの変化)や なんのためにテストを書くか(ミスにすぐ気づけるようにするために書く。ミスをしてすぐに気づけると不安を克服できる。) などの話があり、大変勉強になる話でした。

他に「あのチーム」でよく使われているフレーズを紹介され、日常の仕事で活かせそうに思えます。

フレーズはいくつか紹介されたのですが、特に気になったのは「わかんない」というフレーズです。

このフレーズは発言者に何かわからないときに使うのフレーズであり、 チームに対して自分や自分の理解に異常があることを知らせるアラートとして働きます。

このフレーズの紹介に付随して下記のようなことにも言及されていました。

  • 自分の中に知識がない時、自分ひとりで解決しようとするのはNG。
  • わからないならわからないということを即座に言えるほうが良い。
  • 2、3分考えてわからないならすぐに聞く。
  • 即座に言えるようになるには訓練が必要。

私は「人に質問をするなら15分ほど調べてから質問しなさい」と教わったため、すぐに質問することを推奨するこのフレーズの説明は興味深かったです。 直接言及されませんでしたが、このようなフレーズが所謂「心理的安全」を構築する一助となっているのでは、とも感じました。

日常的に「わかんない」というフレーズを使っていければと思った次第です。

本編終了後は懇親会があり、その中でLT大会が開催されました。 LTといっても持ち時間は一人2分と短く、程よい高さの参加ハードルだったため、私もその場で資料を作成して発表させていただきました。

こちらは今回の戦利品です。 会場で配られていた「あのチーム」のフレーズが書かれたバッジ、LT発表者に配られたシールです。 f:id:color_box22:20180530112447j:plain

バッジとシール

来年は『とちぎRuby会議』があるため、次のとてかは二年後だそうです。